仕事を知る

デジタルグループ

日経電子版は24時間365日休みなく、正確で膨大な情報を発信し続けています。その内容は多岐にわたり、ニュース以外にオピニオン、マーケット情報、スポーツ、文化などのコンテンツがあります。その編集や制作、配信をサポートする重要な業務をデジタルグループは担っています。さらに五輪・W杯、総選挙などのイベントの際には日経本社と連携し、特別体制でニュースを配信します。また、証券ボードやテレビなどの文字ニュースは世の中の人々が普段何気なく目にする情報ですが、これらも日本経済新聞などからのニュースをデジタルグループが加工して配信しているのです。
この他、日経及びグループ会社の各種デジタルビジネス事業用サイトの一部ページも作成しています。デザイン重視のサイトではユーザーを引き付けるためのアイデアも提案しつつ、Webデザインスキルを駆使してニーズに応える制作を心掛けています。

日経電子版や各種電子媒体への配信は、正確性とスピードが重要です。日経本社からの情報を正確に編集・制作して、スピーディーに配信することを、社員は常に意識し、責任感をもって日本経済新聞社の信頼を維持しながら、社会に貢献しています。

編集支援グループ

新聞チームのニュース面担当者は、日経本紙朝夕刊に掲載する数表や社説、朝刊1面コラム「春秋」などの作成、スポーツ面の各種記録・成績表や社会面の天気予報欄の作成を担当しています。組閣や閣僚の資産公開、選挙、五輪など各種イベントではデータ取得、数表や紙面全体の制作も担当します。特集面担当者は日経本紙朝夕刊の特集面に掲載する数表や小説、囲碁・将棋欄の作成を主に担当しています。
また、日経産業新聞、日経MJなど専門媒体の編集支援業務も行っています。数表類の作成のほか、会社人事を詳細に伝えるスタイル人事ではデータ割り振りから小組作成までを担当。これらの業務では、出稿部や通信社からのデータ加工で自動組プログラムなど専用のシステムを使用するため、システムの理解、正確・迅速なオペレーションや高い技術力が求められます。このため定期的に勉強会を開き技術レベルの向上に取り組んでいます。
このほか日経本紙朝夕刊の紙面を電子版向けに再構成する業務も担うなど紙面の編集・作成を幅広く支えています。

電子版チームはマーケット情報など電子版コンテンツの作成・配信をサポートするほか、新聞チームの紙面サポート業務も行う「紙とデジタル」を一体で支援する組織です。両業務に必要なスキルを身につけ二刀流で活躍できます。

画像チームとDTPチームの担当者の業務は幅広く、中でも新聞や新聞制作システムで使用する文字の作成・管理は新聞制作上とても重要な業務です。また日経本紙朝夕刊の紙面やヴェリタス紙面を日経テレコンのサービス用にデータを加工する業務を行っています。さらにDTPを使用して日経新聞や電子版に掲載された記事画像を整形・加工し、印刷物などにして提供する「記事利用サービス」の作成や自治体広報紙の版下制作も日経グループ各社と連携して行っています。

また日経新聞に掲載するカラーおよびモノクロ写真の品質補正、加工・修正など品質管理を担当しています。新聞に掲載されたときに最良の状態となるようにきめ細かく品質管理を行います。これらの作業には高い熟練の技術力が必要です。

各担当者は編集など関連各部や日経グループ各社と連携を密に、紙媒体としての「クオリティー日経」を、そして日経本社の目指す「テクノロジー・メディア」を支える重要な業務を担っています。

新聞編集グループ

数値チームとテレビチームは、日本経済新聞社の発行する紙面の中の株式面や決算・マーケット指標、ラジオ・テレビ面の制作を担当しています。

数値の担当者は日経本紙朝夕刊の株式面(日次、月間、年間)の制作のほか、国内外のマーケット情報の指標・決算などの作成を担当しています。ヴェリタス紙面用の相場やマーケット関連の指標類も作成しています。こうした相場面制作や決算・指標などを作成するために、専用のシステムを使用しますが、日々のデータ加工やメンテナンス作業などにはシステムの理解、正確・迅速なオペレーションや高い技術力が求められています。

ラジオ・テレビ面の担当者は日経本紙朝夕刊や日経プラス1のラジオ・テレビ面を全国の各地域に合わせて個別に制作しています。また、ラジオ・テレビ面の解説欄も担当しています。読者に何を伝えたいのか、「日経らしさ」も意識して作成しています。突発ニュースなどでの番組の変更は読者に最新の番組表を提供できるよう、心がけています。

紙面編集チームは、日経本社の編集フロアで地域報道センター、札幌・名古屋・西部(福岡)の3支社編集グループ、ビジネス報道ユニット、データビジュアルセンターなど関連部署と連携し、日経朝刊の地域経済面および日経産業新聞、日経MJの各面を制作しています。
地域経済面の担当者は、「東京」「神奈川」などの首都圏の地域経済面はもちろん「北海道経済」から「沖縄九州経済」まで計18の地域版の紙面編集を担っています。地域報道センター・支社・支局が取材した地域経済ニュースや地域の話題に、分かりやすく適切な見出しをつけ、写真をトリミングし、読みやすいレイアウトで紙面を完成させます。
日経産業新聞と日経MJ各面の担当者は、日経本社の担当者がおおまかに組み上げた紙面の見出しやレイアウトを一つ一つ精査し、ブラッシュアップして、より魅力的な紙面に仕上げています。

大阪編制グループ

組版チームの業務範囲は多岐にわたります。①日経朝夕刊の記事面と広告面の紙面情報生成と送信②定型面などを自動で組み上げるプログラムの作成③西日本向け競馬予想や宝くじ表組の作成④日経朝刊電子版ページの作成と配信⑤編集部門が作成した産業新聞の紙面レイアウト調整と電子版配信⑥日経テレコン向けデータ加工作業⑦日経関連サイトwebページの作成と配信――など。これらは弊社の東京各グループが専門的かつ量的にも数多くこなしているものですが、組版チームはその「縮刷版」のようなイメージでマルチに業務に取り組んでいます。

デザインチームは、日経朝夕刊および電子版向けの地図、グラフ、サムネイル、イラスト、バナーなどの各種グラフィックス作成や、カラー&モノクロ写真の品質補正・加工(コラージュ制作も含む)を手がけています。また、デジタルファーストの進展に伴い、近年は日経大阪本社の編集部門から電子版向けのGIFアニメやWebP動画などの素材制作のリクエストも増え、これまでも数多く提供し掲載されています。ビジュアル面の重要性がさらに増していくなか、より魅力的な素材を提供しています。

また両チーム共通の業務としては、日経各紙に掲載する記事体広告やグループ会社の社内報制作などのDTP業務も手がけています。両チームともに日々進化する「紙とデジタル」の制作関連技術に対応するためレベル向上に取り組んでいます。

工程グループ

刻々と変わる世界、次々と発生するニュース・・・。読者に価値ある情報を確実に届けることが私たちのミッションです。編集部門が作る記事、広告部門が獲得する広告を日経紙面として“完成”させ、全国23の印刷工場に全紙面を正しく振り分け、遅滞なく送り届ける。私たちは拠点分散印刷体制の要に位置しています。

日々の業務の中では、台風や降雪による印刷体制の変更や、大ニュースが飛び込んで大幅な紙面構成の変更を余儀なくされることもしばしば。一方で印刷や輸送中のトラブルが発生することも。そんな時にも、いや、そんな時こそ編集部門や工場と緊密にコミュニケーションを取り合いながら、万全の対応で乗り切ります。日経社内の数多くの関連部署と工場とを結ぶハブとなって「情報収集」や「交通整理」を行う中枢が工程グループなのです。